小学校の卒業アルバムに書いた夢は「牧場で働くこと」。
そこから始まり、次々と夢を自力で叶えているときめき女性、野本典子さん。
次代を担う若いときめき女性さんの新たな夢をお伝えします。
プロフィール
浜松市南区出身
浜松農業経営高校、八ヶ岳中央農業実践大学校にて酪農を学ぶ。
酪農ヘルパー、牧場勤務を経て、
浜北区の酪農家と結婚。
浜名湖アグリフォーラムで実行委員として活躍。
平成19年度ときめき女性ひとづくり分野で認定。
昨年9月に第1子を出産。
趣味は大相撲観戦。
邁進した酪農家への道
なぜか子どものころから牛が大好きで、
「牧場で働くこと」が夢だったという典子さん。
高校、大学校と酪農を専攻し、夢に向かってまっしぐら。
卒業後、酪農ヘルパーや牧場の従業員として働くことで、ひとまず夢を叶えます。
そして牧場で働きながら、「自分で責任を持って管理できる牛」、
つまり「自分の牛」がほしい、との想いがつのっていったそう。
この夢は、酪農家の3代目であるご主人と出会い、
「牧場に嫁ぐ」ことで叶えられました。
天井が高く換気が良い野本牧場の牛舎。清潔に保つよう努めている。
晴れて自分の牛を持てたときは、「本当にうれしかった」といいます。
反面、「責任感を持って仕事をしなればいけない」という大変さも痛感。
それでも元々、牛が好きで入ったこの世界。
やりがいをもって、日々取り組んでいます。
野本牧場では、現在約110頭の乳牛を飼育しています。
典子さんの主な仕事は1日2回の搾乳。
乳房を見るだけでどの牛かわかるというから、さすがです。
昨年9月に出産し、
少しずつ出来る範囲で仕事を再開したいとの思いで
朝の搾りをはじめたところ。
仕事と育児との両立の難しさを感じる日々、
育児の合間に牛舎に行くのが癒しになっているのだそう。
生後2か月までの仔牛は別の牛舎で飼育。堆肥の製造もしている。
酪農教育ファームとして伝えたい想い
体験教室のきっかけは、妹さんの子どもが幼稚園の頃、仲間を連れて遊びに来たのが始まり。
その後年に1回、公民館の講座等で、
牛にエサをあげたりバター作りなどの、体験教室を開催しました。
2年ほど前には「酪農教育ファーム」として認定を受け、
幼児・小学生の体験を継続的に受け入れたいと思っています。
こうした体験教室を通し、
「酪農に対する想いを伝えたい」と典子さん。
手づくりのイラストパネルを使い、子どもたちにわかりやすく説明しています。
「自分の子が大きくなったら、この子が通う保育園か幼稚園、小学校から活動をつなげていきたい」
この夢は、お子さんの成長とともに実現しそうです。
浜北ときめきの会のメンバーとしても活躍してきた典子さん。
これまでメインの活動であった子ども体験教室「アグリわんぱく体験隊」は、
今年度で終了しますが、
「これで浜北ときめきの活動も終わってしまうのではもったいない。先輩たちから教えてもらった昔からの知恵なども次の世代に伝えて、つなげていきたい」と意欲的です。
農業の明日を担う仲間との交流を求めて
勉強熱心な典子さんは、独身の頃から、
農業者による勉強・交流会「浜名湖アグリフォーラム」に参加し、
積極的に交流を深めてきました。
3期にわたり実行委員も務め、バター作りの体験企画や全体会の司会進行役で活躍。

フォーラムの若手有志を募って結成された「浜名湖アグリプロフェッショナル」では、他の作物(野菜、花、はちみつ等)を生産している方と活発な意見交換をしたり、農林水産まつりなどで自家製堆肥の販売を行い好評を博してきました。
現在は出産を機に、こちらの活動はちょっとお休み中。
今後は、「酪農や農業をやっている全国の同世代の女性の方とつながりを持ちたい」と典子さん。
「後継者が減っている中、この地域の方たちはもちろん、他地域の方とも、直接会ったり、ネットを使ったりして交流できたら」
これまでも次々と夢を実現してきた典子さんだからこそ、
新しい世代へ全国へと、そのつながりを広げる夢も、きっと叶うことでしょう。
取材を終えて…
「願い続けて、行動すれば、夢は叶うのだ」そんな勇気を頂いた今回の取材。
次にどんな夢を叶えるのか楽しみです。
かわいい赤ちゃんの成長とともに、益々のご活躍を応援しています!
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コメント(1)
高校の同級生だったけど、覚えてるかな?
凄いね、夢叶えたんだね!
お母さんしながら大変だと思うけど、頑張って下さい!
by りなこ | 2013年8月11日 15:37
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