今朝、これを見て感動しちゃったの!と
真っ赤なミニトマトが鈴なりになっているハウスに案内してくれたのは
函南町でトマト、ミニトマトの水耕栽培をする、辻農園の辻 優子さん。
明日は沢山収穫できるわーと、とても嬉しそう。
辻 優子さんは
JA女性部発表会への積極的な参加と
外国人研修生の受け入れ
小中学生の職場体験の受け入れ等
ひとづくりに貢献したことにより
平成12年に ときめき女性
ひとづくり分野で認定されました。
ご家族はご主人、お義母さんと
2女1男。今年、娘さんが1人お嫁に行きました。
■ 研修生と、小中学生の職場体験の受け入れ
人との出会い、交流から、多くのことを学ぶ機会を得る
10年に及ぶインドネシア人研修生の受け入れでは
研修生たちの真剣な仕事への取り組み姿勢に感心することもしばしば。
また子供たちにとっては、外国人と共に生活し
文化の違いを体験する良い機会となりました。
小中学生の職場体験では、子供たちがトマトに興味を持ってくれるのが嬉しく
目を輝かせて一生懸命にパック詰めをする姿を見て
トマト作りをしていて良かった、と感じます。
ときめき女性同士の交流からも多くの刺激を受け
人との出会い、交流は優子さんの仕事への意欲へと繋がります。
■ 新しい農業スタイル ー 企業的農業
システムは企業的、人間関係は家族的な職場
「うちは週休制、全員で休みます」とおっしゃるのは
地元函南町のいちご農家出身のご主人 辻 洋幸さん。
大学卒業後に水耕システムを扱う会社で
水耕栽培の技術指導者として働きました。
平成元年に、自らトマトの水耕栽培に取り組むために退職し就農。
農業はお手伝いしない、と結婚後は子育てに専念していた優子さんですが
ご主人の夢をサポートしようと、未知の世界に足を踏み出しました。
水耕栽培の技術指導者として培った経験と技術を生かし
安定した品質と供給を実現し、20aから始めたトマトの水耕栽培を
平成8年には40aに。平成12年には70aの規模拡大と同時に
家族経営からパート雇用経営に切り替えました。
平成15年に家族経営協定を締結している辻農園では、仕事の役割分担
労働報酬や休日を含む就業時間の規定を定め
安心して働ける企業的農業を実践しています。
現在雇用しているパートさんは8名。
20代から80代という幅広い年齢層ですが、ハウスの外まで笑い声が聞こえるほど仲が良く、この明るい職場の雰囲気はパートさんがいるからこそ。
ご主人が会社を辞めて就農する、と言った時は、家族全員が反対したけれども
今は農業をやっていなかったら、この出会いや経験はなかった
仕事は大変だけど、みんなと作業する毎日がとても楽しい、と語る優子さん。
パートさんあっての農園です、と感謝の気持ちを忘れません。
(写真右)受粉を担当する蜂のハウス、蜂も一緒に働くパートナー
■ 今後の展開
企業的農業を目指す、辻農園の将来ビジョン
農園の今後について、長いスパンでの明確なビジョンを持つ辻農園では
70aの大玉トマトの栽培に加えて、パートさんの安定した仕事の確保と
息子さんの就農を見据えて
数年前から30aのミニトマトの栽培を始めました。
いずれはそのミニトマトを息子さんに任せ、ご夫婦で大玉トマト作りを極め
家族で農園の発展を目指しています。
また、優子さんはオリジナルのトマトケチャップの商品化に取り組むこと
そしてトマトを使った食育を考えて行きたい、と
夢に向かってゆっくりと着実に進みます。
大玉トマトも元気に育っています
■ ときめき女性へのときめき
トマトの写真を撮っていたら
「トマトって待ち受けにしたいくらい可愛いでしょう」と
笑顔でおっしゃる辻さん。
←待ち受けにしたら
こんな感じ?(笑)かわいい!
「毎日ここに来るのが
本当に楽しいの」と、トマトと仕事と仲間を愛する気持ちが溢れる
辻さんの何気ない一言にワタシたち調査隊はジーンとときめきました。
企業的農業という新しいスタイルに取り組みながら
とてもアットホームな雰囲気の辻農園
今日もハウスの外まで大きな笑い声が響いていました。
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